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070から始まる電話番号は危険?信頼性と対策を解説

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070から始まる電話番号の正体と歴史

「070から始まる電話番号って大丈夫?」「知らない番号からの着信、詐欺かも?」——そんな不安や疑問を感じて検索された方も多いのではないでしょうか。実は、070番号にはPHSの時代から続く歴史的背景があり、現在ではドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルといった大手キャリアすべてで使われている正規の携帯電話番号です。それでもSNSや口コミでは「怪しい」「信用できない」といった声が残っており、利用や対応に戸惑う人も。
070番号の誕生と変遷、携帯電話への開放理由、詐欺や迷惑電話の最新手口、正しい対処法、安全な識別・ブロックの方法、そして将来性までを網羅的に解説します。「070から始まる電話番号」の真実を知り、不安なく安心して対応できるようになるための実用的な情報をお届け。

  • 070から始まる番号がもともとどんな目的で使われていたかがわかる
  • 070番号ができたきっかけや昔の電話番号との違いがわかる
  • なぜ070番号が今は携帯電話にも使われているのかがわかる
  • 電話番号が足りなくなってきた理由や対策がわかる

070番号はどのような経緯で誕生したのか?

070から始まる電話番号は、日本の通信インフラの発展と共に歩んできた歴史があります。この番号が誕生した背景には、1990年代の携帯電話とPHSの急速な普及がありました。

元々、日本の電話番号体系は10桁でした。1979年に始まった自動車電話サービスでは「030-xx-xxxxx」のような10桁の番号が使われていました。その後、携帯電話の普及に伴い、「010」「020」「040」「080」「090」など様々な番号が追加されていきました。

一方、1995年にサービスを開始したPHSは、当初「050」や「060」から始まる10桁の番号を使用していました。PHSとは「Personal Handy-phone System」の略称で、携帯電話よりも機能や音質は劣るものの、料金の安さから一定の人気を集めていた簡易型携帯電話です。

転機となったのは1999年1月1日です。この日、日本の電話番号体系は大きく変わりました。それまで10桁だった電話番号が11桁に増え、元日の午前2時を境に国内一斉に切り替えが行われたのです。「ウサギの耳も11桁」という広告を覚えている方もいるかもしれません。

この11桁化により、それまで「050」「060」を使用していたPHSは「070」で始まる11桁の番号に統一されました。具体的には「070-Axx-xxxxx」という形式になりました。同時に、携帯電話は「090」で始まる11桁の番号が割り当てられました。

この変更により、携帯電話の番号容量はそれまでの6000万から9000万に拡大しました。さらに2002年3月には「080」も携帯電話に追加され、携帯電話の番号容量は1億8000万にまで増えました。

こうして「070」はPHSの専用番号として使われるようになりました。PHSは携帯電話と比較して機能や通信エリアは限定的でしたが、料金の安さから一定の人気を集めていました。しかし、携帯電話の普及に伴い、PHSの契約数は400万~500万件でほぼ横ばいとなり、一方で携帯電話は急ピッチで増え続けていきました。

このように、070番号はもともとPHSのために誕生した番号であり、日本の電話番号体系が10桁から11桁に変わる大きな転換点で生まれたものなのです。

なぜ070番号が携帯電話に開放されたのか?

070番号が携帯電話にも開放されるようになった背景には、携帯電話番号の急速な枯渇問題がありました。2008年には携帯電話の契約数が1億件を突破し、その後も年間約700万件のペースで拡大し続けていたのです。

総務省の予測によれば、このままでは2014年初頭までに携帯電話番号が不足する恐れがありました。「090」と「080」の番号だけでは再び不足する見通しとなったのです。そこで総務省は2011年5月に情報通信審議会に諮問し、PHSに割り当てられていた「070」の一部を携帯電話にも開放することを検討し始めました。

なぜ「070」を選んだのでしょうか。まず、「070」は「080」「090」と連番であるため、利用者にとって類推がしやすく混乱を抑えやすいという利点がありました。「030」「040」といった未使用の番号帯を開放するという案もありましたが、これらは将来の新たな通信サービスのために温存されることになりました。

また、「070」の空き番号を携帯電話に開放することで、約7000万の新規番号が確保でき、当時の携帯電話の増加ペース(年間約700万件)を考慮すると、約10年分の余裕が生まれる計算でした。これにより、番号体系を12桁に増やすという大規模な変更を当面回避できることになりました。

携帯電話の番号需要が急増した背景には、単に利用者が増えただけでなく、「M2M(Machine to Machine)」と呼ばれる機器同士の通信サービスの普及も大きく影響していました。電子書籍やカーナビ、ゲーム機、遠隔計測などに携帯電話回線が使われるようになり、これらのサービスの需要は将来的に数億から数十億に達するという試算もありました。

こうした背景から、総務省は2012年12月12日に電気通信番号規則を改正。070番号開放についての制度整備が行われました。これにより、2013年11月1日から「070」の番号の一部が携帯電話にも使用されるようになりました。具体的には、PHSで使用されていた「070-5」と「070-6」の番号はそのままに、携帯電話向けには「070-1~4」「070-7~9」の番号が割り当てられることになりました。

さらに2014年には携帯電話とPHS間の番号ポータビリティが開始され、PHSで使っていた「070-5」「070-6」の番号も携帯電話に持ち運べるようになりました。

最終的に、PHSサービスは2021年1月31日に一般消費者向けサービスが終了し、さらに自動販売機やコインパーキングなどで使用されていたPHSのテレメタリングプランも2023年3月31日をもってサービスを終了しました。これにより、日本におけるPHSのサービスは完全に終了し、現在かかってくる070番号にはPHSからの着信はありません。

このように、070番号が携帯電話に開放されたのは、急速に増加する携帯電話の需要に対応するための現実的な解決策だったのです。現在では、070番号はNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルといった主要キャリアすべてで提供されており、一般的な携帯電話番号として広く使われています。

現在、070番号はどのキャリアで使われているの?

現在、070から始まる電話番号は日本の主要な携帯電話キャリアすべてで広く使用されています。具体的には、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルの大手4大キャリアすべてに070番号が割り当てられています。

これらのキャリアでの070番号の導入時期には違いがあります。ドコモ、au、ソフトバンクの3社は2013年から070番号の提供を開始しました。これは、MNP(番号ポータビリティ)の開始により、PHSで使われていた070番号を携帯電話にも持ち運べるようになったことが背景にあります。一方、楽天モバイルは2020年に4番目の携帯電話会社としてサービスを開始した当初から070番号を提供しています。

興味深いのは、キャリアによって070番号の在庫状況が異なる点です。特にソフトバンクは、他のキャリアと比較して070番号の在庫や空き番号が多いとされています。そのため、ソフトバンクが運営するワイモバイルやLINEMOなどのサブブランドでは、新規契約時に070で始まる番号が割り振られる可能性が高くなっています。

ただし、070番号を指定して契約することは、楽天モバイル以外のキャリアではできません。基本的に、新規契約時にどの番号帯(070、080、090)が割り当てられるかはキャリア側の在庫状況によって決まります。

また、格安SIM事業者(MVNO)でも070番号が提供されています。これらの事業者は大手キャリアから回線を借りて運営しているため、同じく070番号を使用することができます。

070番号の基本的な通話品質や機能は、080や090と全く変わりません。番号の違いによって通話品質や料金に差が生じることはなく、SMSなどのサービスも同様に利用できます。かつてPHSは通話料が安いというイメージがありましたが、現在では070番号だけ特別に通話料金が安いということはありません。各キャリアの料金プランに準じた料金体系となっています。

総務省の「電気通信番号指定状況」では、どのキャリアにどの070番号が割り振られているかを確認することができます。これにより、かかってきた070番号がどのキャリアから発信されたものかを特定することも可能です。

このように、070番号は現在では完全に一般的な携帯電話番号として定着しており、主要キャリアすべてで広く使われています。新規契約時に070番号が割り当てられることも珍しくなく、番号の違いによる機能面での差異はありません。

070番号に対する世間の評価はどうなっている?

070番号に対する世間の評価は、正規の携帯電話番号として認知されつつも、いくつかの誤解や否定的な印象が残っているのが現状です。この評価には歴史的な背景や実際の利用状況が複雑に絡み合っています。

まず、SNSなどのオンライン上では070番号に対して否定的な意見が多く見られます。特にTwitter(現X)では「0800 700から始まるの全部迷惑電話だろ」といった投稿が確認されており、070番号に対する強い不信感が伺えます。このような印象が形成された背景には、かつてPHSが基本料金や通話料の安さから悪質業者に利用されていた歴史があります。また、「070」は「080」「090」と比べて比較的新しい番号体系であるため、一般的な認知度が低く、それが不信感につながっている面もあります。

実際の利用者からは、企業への問い合わせ時に信用されにくいと感じることがあるという声が挙げられています。特に銀行や大手ECサイトでの本人確認に070番号が利用できないケースもあり、不便を感じる場面があるようです。これは070番号の信頼性に対する企業側の懸念を反映しています。

一方で、070番号を特に気にせず日常的に使用している人も多く、日常利用には問題がないという意見も見られます。特に若年層や都市部では070番号の普及が進んでいるため、番号による差別意識は薄れつつあります。

070番号を持つ人々の特徴としては、格安SIMユーザーやIP電話を利用するビジネスユーザーが多いことが挙げられます。また、学生やサブ回線として利用する人にも多く見られます。最近では企業のテレワーク環境においてサブ回線として利用するケースも増えており、柔軟な通信環境を求める人々に人気があります。

地域差も見られ、都市部では070番号の普及が進んでいるものの、地方では依然として080や090が主流であり、地域ごとに認知度や利用状況に差があることも分かっています。

070番号選択のメリットとしては、新規契約がしやすいことや、格安SIMでの利用がしやすいことが挙げられます。また、電話番号の空きが多いため、希望する番号を取得しやすいという利点もあります。ビジネス用途において、個人用と分けて070番号を活用するケースも増えています。

一方でデメリットとしては、前述のように信用度が低いと見なされることがあります。特に、金融機関やオンラインサービスの一部では、070番号を登録できないことがあるため注意が必要です。また、一部のユーザーは070番号を迷惑電話と結びつけて考えることもあり、企業の問い合わせ対応などで不利に働くケースもあります。

今後の展望としては、格安SIMやIP電話サービスの拡大によって070番号の利用は増加すると予想されています。また、通信事業者による本人確認の厳格化が進み、不正利用は減少傾向にあるため、070番号の信頼性も徐々に向上していくと考えられます。

このように、070番号に対する世間の評価は徐々に改善しつつも、まだ完全には払拭されていない歴史的な負のイメージと、実用面での利便性が混在している状況です。しかし、時間の経過とともに、070番号も他の携帯電話番号と同様に一般的なものとして受け入れられていくことが予想されます。

070から始まる電話番号への対処法と注意点

  • 今の070番号がどこの会社で使われているかがわかる
  • 070番号に対する世間の印象やイメージがわかる
  • 070番号を使った迷惑電話や詐欺のやり方がわかる
  • 070番号への対応方法や安全な使い方がわかる

070番号に関する誤解と真実は何か?

070から始まる電話番号には、多くの誤解が存在しています。これらの誤解を解消し、真実を理解することで、不必要な不安を減らすことができるでしょう。

最も大きな誤解は「070番号はすべて迷惑電話や詐欺電話である」というものです。確かに、070番号を使った迷惑電話や詐欺電話の報告はありますが、これは070番号に限ったことではありません。実際には、090や080から始まる番号でも同様に迷惑電話や詐欺電話は存在します。070番号が特に「怪しい」と思われがちなのは、比較的新しい番号体系であり、一般的な認知度が低いためです。

また、「070番号は信頼性が低い」という誤解もあります。SNSなどでは「070は怪しい」「信頼されない」といった否定的な意見が見られますが、これは単なる印象に過ぎません。2025年5月の記事によれば、070番号は技術的・制度的には090や080とまったく同じ「携帯番号」であり、信頼性の有無は番号帯ではなく、その使い方や履歴によるものだとされています。

「070番号は格安SIMや新規参入キャリアの番号だから質が悪い」という誤解も存在します。確かに、楽天モバイルなどの新しいキャリアでは070番号が多く割り当てられていますが、これは単に090や080の空きが少なくなっているためであり、サービスの質とは無関係です。むしろ、これは「新しいキャリアが正規の手続きを経て健全に拡大している証」とも言えます。

「電話に出ないだけで情報が抜き取られる」という誤解も見られますが、これは事実ではありません。電話に出ていない場合、基本的には情報が抜き取られることはありません。迷惑電話や詐欺電話においては、電話に出た際に個人情報を引き出そうとすることが多いですが、電話に出ていない限りそのようなリスクは避けられます。

では、070番号に関する真実は何でしょうか。まず、070番号は現在では完全に一般的な携帯電話番号として定着しています。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルといった主要キャリアすべてで提供されており、新規契約時に070番号が割り当てられることも珍しくありません。

また、070番号のSMS機能や通話品質は、080番号や090番号と全く変わりません。番号の違いによって通話品質や料金に差が生じることはなく、SMSなどのサービスも同様に利用できます。かつてPHSは通話料が安いというイメージがありましたが、現在では070番号だけ特別に通話料金が安いということはありません。

さらに、2024年11月の記事によれば、070番号には「迷惑電話が少ない傾向にある」「新しい番号のため着信時に見分けやすい」といったメリットもあるとされています。これは、070番号が比較的新しく、まだ悪用されるケースが少ないためかもしれません。

このように、070番号に関する多くの誤解は歴史的な背景や認知度の低さから生じているものであり、実際には090や080と同等の正規の携帯電話番号です。番号だけで判断するのではなく、個々の状況に応じた対応が重要です。

070番号を使った詐欺の最新手口とは?

070番号を使った詐欺の手口は年々巧妙化しており、2025年現在でも新たな手法が次々と報告されています。これらの最新手口を知ることで、被害を未然に防ぐことができるでしょう。

最も注目すべき最新の手口は、2024年から急増している「電気料金に関する不審な自動音声ガイダンス」です。トビラシステムズの2024年2月のレポートによれば、070番号から「電気料金の削減診断アンケート」などの名目で、「○歳以上か」「住居は一戸建てか」「同居家族の人数は」「電気代はいくらか」などの質問にダイヤルで回答を求める自動音声ガイダンスの電話が確認されています。

特徴的なのは、発信元の電話番号が070に続く2桁(070-XX)まで一致するものが多数確認されており、070番号の特定の電話番号帯から電気料金に関する自動音声ガイダンスの電話が頻繁に発信されていると考えられることです。これらの不審な自動音声ガイダンスの指示に従ってアンケートに回答すると、相手に個人情報や住居に関する情報が知られる可能性や、特殊詐欺やトラブルなどに巻き込まれる可能性があります。

また、2025年2月には「警察を名乗る詐欺」の新たな手口も報告されています。山形市の20代女性のケースでは、070から始まる電話番号から警視庁を名乗る女性から電話があり、「あなたに詐欺の容疑がかかっています」と告げられました。その後、岡山県警を名乗る男性に電話が代わり、「LINEのビデオ通話で聞き取りを行います」などと言われ、LINEのIDを伝えられたとのことです。

女性がLINEのビデオ通話に応じると、男性は警察手帳のようなものを見せながら「あなたの口座にあるお金が犯罪に関与しているか調べるので、口座のお金を振り込んでください」「犯罪に関与していなければお金を返します」などと言い、女性は指定された口座に26万円を振り込んでしまいました。警察では、警察官が現金を要求したり、指定口座に送金を求めたりすることはなく、SNSのビデオ通話で聞き取りを行うこともないとして、注意を呼びかけています。

さらに、トビラシステムズの2024年7月のレポートによれば、2024年6月には発信元に「070」「080」の携帯電話番号を使用した、自動音声ガイダンスによる電気料金営業の迷惑電話が急増したとのことです。これらは「光熱費の削減診断」などの名目でアンケートに回答させるものや、電力会社の名前をかたるものが発生しているとみられます。電力会社の中には、「自動音声ガイダンスによる電話案内は行っていない」と注意喚起を行っている事業者もあります。

これらの詐欺手口に共通するのは、緊急性を強調して相手を焦らせる、公的機関や有名企業を装って信頼性を獲得する、個人情報やお金を要求するといった特徴です。特に最近の傾向として、LINEなどのSNSに誘導してビデオ通話を行うという新たな手法が使われるようになっています。これにより、より信頼性を高めようとする狙いがあると考えられます。

これらの詐欺から身を守るためには、知らない070番号からの着信には慎重に対応し、個人情報や金銭の要求には応じないことが重要です。また、公的機関を名乗る電話であっても、一度切って公式の連絡先に確認するなどの対策が有効です。

知らない070番号からの着信があったらどうすべき?

知らない070番号から着信があった場合、どう対応すべきか迷う方は多いでしょう。結論から言えば、いくつかの段階的な対応方法があります。状況に応じて適切な対処法を選ぶことが大切です。

まず最初に考えるべきなのは、その電話に出るかどうかです。心当たりのない070番号からの着信に対して、必ずしも出る必要はありません。特に、重要な連絡を待っている場合を除いて、知らない番号からの着信には留守番電話で対応するのも一つの方法です。正当な連絡であれば、相手はメッセージを残す可能性が高いでしょう。怪しい電話なら、無言で切られることがほとんどです。

もし電話に出る場合は、まず相手の名前や用件を確認しましょう。この時点で、自分から個人情報を伝えないことが重要です。相手が名乗らなかったり、あいまいな返答をしたりする場合は注意が必要です。特に「個人情報を聞き出そうとする」「緊急なことを何度もアピールしてくる」などの場合は、詐欺電話の可能性が高いため、一度電話を切ることをおすすめします。

電話に出なかった場合や、出た後で不審に思った場合は、その番号をインターネットで検索してみましょう。「070-XXXX-XXXX 迷惑電話」のように検索すると、相手の名前や「詐欺に使われている」といった口コミが見つかる可能性があります。

検索の結果、迷惑電話や詐欺電話の可能性が高いと判断した場合は、スマートフォンの設定で着信拒否に設定することをおすすめします。iPhoneの場合は「設定」→「電話」→「着信拒否設定」から、Androidの場合は「電話」アプリ→「設定」→「着信拒否」から設定できます。

宅配業者を名乗る070番号からの電話には特に注意が必要です。宅配業者が個人情報を電話で確認することはほとんどありません。少しでも怪しいと感じたら、一度電話を切り、公式の問い合わせ先に確認することをおすすめします。

また、公的機関や金融機関を名乗る電話にも注意が必要です。これらの機関が電話で個人情報や金銭を要求することはほとんどありません。「警察」「銀行」などを名乗る電話があった場合は、一度電話を切って、公式の連絡先に確認することが重要です。

しつこい着信が続く場合は、消費者センターや警察に相談するのも有効です。消費者ホットライン(188)や警察相談専用窓口(#9110)を利用することができます。何度もかかってきて不安な場合は、これらの窓口に相談することで適切な対応を受けることができます。

最後に、070番号からの着信がすべて迷惑電話や詐欺電話というわけではないことを理解しておくことも大切です。070番号は現在では一般的な携帯電話番号として広く使われており、正当な連絡である可能性も十分にあります。過度に警戒するのではなく、状況に応じた冷静な判断が重要です。

070番号を安全に識別・ブロックする方法は?

070番号を安全に識別・ブロックするためには、いくつかの効果的な方法があります。これらの方法を活用することで、迷惑電話や詐欺電話のリスクを大幅に減らすことができるでしょう。

最も基本的な方法は、スマートフォンの標準機能を使った着信拒否設定です。iPhoneの場合は「設定」→「電話」→「着信拒否設定」から、Androidの場合は「電話」アプリ→「設定」→「着信拒否」から特定の電話番号を登録できます。また、多くのAndroid端末では「知らない番号からの着信をブロック」という機能も用意されています。これを有効にすると、連絡先に登録されていない番号からの着信をすべて自動的にブロックできます。

しかし、より高度な識別・ブロック機能を求める場合は、専用のアプリを活用するのが効果的です。特に「Whoscall」や「Junkcall」などの番号識別アプリは、070番号の安全性を判断するのに役立ちます。

「Whoscall」は世界中で1億ダウンロードを超える人気アプリで、着信時に発信者の情報を表示する機能があります。このアプリをインストールすると、知らない番号からの着信があった際に、その番号が「迷惑電話」「営業電話」「詐欺の可能性あり」などと表示されるため、出るべきかどうかの判断材料になります。アプリをダウンロードして起動すると、最初にアクセス権限を有効にするよう促されます。電話アプリの「Whoscall」の項目をすべてオンにしておくことで、電話番号が識別されるようになります。

「Junkcall」も同様に、迷惑電話を識別・ブロックするためのアプリです。このアプリの特徴は、ユーザーからの報告情報をもとに迷惑電話番号のデータベースを構築している点です。そのため、新たな迷惑電話番号も比較的早く識別できるようになっています。

また、各携帯電話会社も独自の迷惑電話対策サービスを提供しています。例えば、docomoの「迷惑電話ストップサービス」やauの「迷惑電話撃退サービス」は、月額300円程度で利用できます。これらのサービスを利用すると、迷惑電話や詐欺電話の可能性が高い番号からの着信を自動的にブロックできます。

さらに、Google Pixelシリーズなどの一部のスマートフォンには、AIを活用した「スクリーニング機能」が搭載されています。この機能を使うと、知らない番号からの着信があった場合に、AIが代わりに応答して相手の用件を確認してくれます。その内容を見て、出るか切るかを判断できるため、詐欺電話のリスクを減らすことができます。

電話番号検索サービスも有効な手段です。「電話帳ナビ」や「番号検索」などのウェブサイトでは、不審な070番号を検索して、他のユーザーからの報告や評価を確認することができます。これにより、その番号が迷惑電話や詐欺電話として報告されているかどうかを事前に知ることができます。

最後に、070番号に限らず、知らない番号からの着信に対する基本的な注意点も重要です。個人情報を安易に提供しない、緊急性を強調されても冷静に対応する、公的機関や金融機関を名乗る電話は一度切って公式の連絡先に確認するなど、基本的な対策を心がけることで、多くの詐欺電話から身を守ることができます。

これらの方法を組み合わせることで、070番号からの迷惑電話や詐欺電話のリスクを大幅に減らすことができるでしょう。ただし、すべての070番号が危険というわけではないため、過度に警戒するのではなく、適切な判断ツールを活用することが大切です。

070番号の将来性と今後の展望はどうなる?

070から始まる電話番号の将来性と今後の展望について、最新の動向を踏まえてお伝えします。現在、携帯電話番号の不足問題が現実のものとなり、新たな番号帯の導入が決定されています。

最新の情報によると、総務省は新たに「060」から始まる携帯電話番号を導入することを決定しました。この決定は2024年10月2日に情報通信行政・郵政行政審議会に諮問され、2024年12月に正式に決まりました。これは携帯電話番号の新規追加としては2013年に「070」の番号を追加して以来、約13年ぶりの変更となります。

この背景には、携帯電話番号の急速な枯渇問題があります。2024年9月末時点で、「090」「080」「070」で始まる電話番号(計約2億7000万件)のうち、未使用の番号は約530万件にまで減少していました。これはスマートフォンの普及や、仕事用とプライベート用といった複数回線の需要が高まったことが原因です。

「060」番号の導入により、電話番号の総容量は現在の2億7,000万件から3億6,000万件へと拡大します。通信事業者が必要なシステム改修を完了した後、2026年7月から「060」の番号が順次利用可能となる見通しです。

このような状況を踏まえると、070番号の将来性については以下のような展望が考えられます。

まず、070番号は今後も一般的な携帯電話番号として広く使われ続けるでしょう。「060」の導入は、あくまで番号の総容量を増やすためのものであり、既存の070番号が廃止されるわけではありません。むしろ、070番号の在庫が少なくなっていることから、その希少性は高まるかもしれません。

また、格安SIMやIP電話サービスの拡大によって070番号の利用は今後も増加すると予想されます。特に、テレワークの普及により、企業がサブ回線として070番号を活用するケースも増えていくでしょう。

さらに、通信事業者による本人確認の厳格化が進み、不正利用は減少傾向にあるため、070番号の信頼性も徐々に向上していくと考えられます。これまで070番号に対して存在していた「怪しい」「迷惑電話が多い」といったネガティブなイメージは、時間の経過とともに薄れていくでしょう。

一方で、M2M(Machine to Machine)通信の普及も携帯電話番号の需要に影響を与えています。電子書籍やカーナビ、ゲーム機、遠隔計測などに携帯電話回線が使われるようになり、これらのサービスの需要は将来的に数億から数十億に達するという試算もあります。

ただし、M2M向けには別の対策も進んでいます。2017年に設けられたM2M用の020から始まる番号帯は当初11桁でしたが、IoT機器の急速な普及に対応するため、2022年には020-0番号を14桁に拡張し、追加で100億番号を確保しています。これにより、M2M通信による070番号への圧迫は緩和される見込みです。

長期的には、電話番号の形式そのものが変わる可能性も考えられます。現在の11桁という形式は、将来的には桁数が増えるかもしれませんし、IP通信の普及により、従来の電話番号の概念自体が変化する可能性もあります。

総じて言えば、070番号は今後も一般的な携帯電話番号として広く使われ続け、その信頼性も向上していくでしょう。「060」の導入により番号不足の問題は一時的に解消されますが、通信需要の増加は今後も続くため、長期的には更なる対策が必要になるかもしれません。いずれにしても、070番号を持つユーザーが不利益を被ることはなく、むしろ時間の経過とともに、070番号も他の携帯電話番号と同様に一般的なものとして受け入れられていくことが予想されます。

070から始まる電話番号は危険?信頼性と対策を解説 まとめ

  • 070番号はもともとPHS専用の電話番号として1999年に誕生した
  • 携帯電話契約数の急増により2013年から携帯電話にも070番号が割り当てられた
  • 070番号はNTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの全キャリアで利用可能
  • 携帯電話用の070番号は「070-1〜4」「070-7〜9」が使用されている
  • 現在の070番号はPHSではなくほぼすべてが携帯電話として使われている
  • 格安SIMやサブブランドでは070番号が割り当てられる可能性が高い
  • 070番号の通話品質やSMS機能は080や090と全く同じ
  • 迷惑電話や詐欺電話に070番号が使われる例があり警戒心が残っている
  • SNSでは070番号に対する誤解やネガティブな印象が根強く残っている
  • 企業の本人確認で070番号が使えないケースが一部に存在する
  • 若年層や都市部では070番号の普及が進み差別的な印象は薄れつつある
  • 知らない070番号からの着信には留守番電話や番号検索で対応が有効
  • 番号識別アプリや迷惑電話対策サービスで安全性を高めることができる
  • 詐欺の最新手口には070番号を使った自動音声やSNS誘導型がある
  • 今後も070番号は一般的な携帯電話番号として使用され続ける見通し
  • 携帯番号の枯渇対策として「060」番号の導入が2026年から予定されている

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