渡邊渚何された中居正広なにをした事件報道と断片化情報まとめ

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結局渡邊渚に何されたのか？中居正広は何をしたのか

おそらく今もたびたびメディアを賑わせているこの一件について、長期化により問題点の認識が断片化。多くの人がスッキリしないと感じているのではないだろうか。
2023年6月2日に発生したとされる中居正広さんと渡邊渚さんの間の出来事は、第三者委員会による「性暴力」の認定や、示談報道、さらにはフジテレビ内部の構造的な問題にまで波及し、大きな社会的関心を集めている。しかし、事件の詳細や背景については守秘義務や立場の違いによる見解の相違もあり、情報は錯綜し、伝わってくる内容も断片的だ。
長期化する問題の経緯や第三者委員会の調査結果、当事者双方の主張、そして渡邊渚さんが語った「心が殺された日」の体験やPTSDとの闘いまで、信頼できる報告書や公式発表をもとに整理し、現在までの流れをできるだけ正確かつ中立的にまとめてみた。
事件の真相や社会的背景を知りたい読者に向けて、有益な情報と考察を提供することを目指している。

渡邊渚さんが中居正広さんの家でどんな被害を受けたのかがわかる
二人が会うことになったやりとりの流れがわかる
なぜ渡邊さんが中居さんの誘いに応じたのかが見えてくる
中居さんが他の人を呼ぶと言いながら実際は呼んでいなかったことがわかる

2023年6月2日に起きた事件の全容

2023年6月2日、元SMAPの中居正広さん（当時50歳）と元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さん（当時26歳）の間で重大な出来事が発生しました。この日は雨が降っており、後に渡邊さんが自身のフォトエッセイ『透明を満たす』で「心が殺された日」と表現することになる日です。

この日の出来事は、2025年3月31日にフジテレビとフジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会の調査報告書で「性暴力による被害」と認定されました。報告書によれば、渡邊さんは中居さんのマンションを訪れ、そこで「不同意の性的行為」を受けたとされています。

事件当日、中居さんは正午過ぎに渡邊さんに「今晩、ご飯どうですか？」とショートメールを送信。渡邊さんは「19時に六本木で仕事が終わる」と返信しました。中居さんは「メンバーの声かけてます。また連絡します」と返信しましたが、実際には誰にも声をかけていなかったことが後に判明しています。

17時46分頃、中居さんは「雨のせいか、メンバーが歯切れ悪くいないです」というメッセージを送り、結果的に二人きりの状況が作り出されました。渡邊さんは「仕事の延長」と考えて一人で訪問したとされています。

マンションでの出来事の詳細は守秘義務があるため公表されていませんが、渡邊さんは自身のエッセイで「恐怖で身体が動かなくなって、『助けて』が届かない絶望感」「どんどん自分の身体と心が乖離していって、幽体離脱のような感じだった」と当時の状況を表現しています。また、別のインタビューでは「生命の危機すら感じる出来事でした」とも語っています。

事件後、渡邊さんはすぐに先輩アナウンサー（佐々木恭子アナと推測される）にLINEで連絡し、病院に直行することを伝えたとされています。しかし、佐々木アナは病院行きを制止し、翌朝一番でフジテレビ局内で話し合うことを提案したと報じられています。翌朝、渡邊さん、産業医、佐々木アナ、上司の男性一人あるいは二人で話し合いが持たれましたが、渡邊さんは十分な支援を受けられなかったと感じたようです。

この出来事の4日後、渡邊さんは心療内科を受診しています。そして約1ヶ月後の7月12日には食事が喉を通らなくなり、栄養失調のため消化器内科に2週間入院しました。7月17日には『めざましテレビ』を欠席し、その後休職に入りました。結局、2ヶ月ほど入院することになったとされています。

この事件は、単なる個人間のトラブルではなく、フジテレビ内の「組織的に女子アナをもてあそぶ企業体質」や「女子アナによる接待」といった構造的な問題の一環として捉えられています。第三者委員会の報告書では、この点についても言及されており、フジテレビの組織的な問題が指摘されています。

中居正広の「メンバー呼ぶ」から始まった誘い方

中居正広さんが渡邊渚さんを誘った経緯は、2025年3月31日に公表されたフジテレビの第三者委員会報告書で詳細に明らかにされています。この誘い方には、意図的に二人きりの状況を作り出そうとした可能性が指摘されています。

まず発端は、事件の2日前の2023年5月31日に行われたバーベキューパーティでした。このパーティには中居さん、渡邊さん、そしてフジテレビ編成幹部B氏が参加していました。このパーティの設定段階から、中居さんとB氏の間で女性アナウンサーを呼ぶことについての会話がありました。

中居さんは「男同士じゃつまらんね。女性いるかなね。一般はさすがにね。となり、フシアナ誰か来れるかなぁ」とB氏に伝え、B氏は「アナウンサー調してみます。2～3人いれば大丈夫ですかね？？」と返答しています。そして渡邊さんの名前が挙がった際、中居さんは「はい、知ってる笑」と応じています。

このバーベキューパーティの2日後、2023年6月2日の正午過ぎ、中居さんは渡邊さんに「今晩、ご飯どうですか？」とショートメールを送信しました。渡邊さんが「19時に六本木で仕事が終わる」と返信すると、中居さんは「はい。メンバーの声かけてます。また連絡します」と返信しています。

しかし、第三者委員会の報告書によれば、中居さんは実際には誰にも声をかけていなかったとされています。そして17時46分頃、中居さんは「雨のせいか、メンバーが歯切れ悪くいないです」というメッセージを送り、結果的に二人きりの状況が作り出されました。

また、中居さんは「隠れ家的なお店、探してます」「野菜中心の店を探す」などと伝えていましたが、実際には店に電話もせず、結局自分のマンションに渡邊さんを誘導したとされています。

渡邊さんは複数人での会食と思っていたため、安心して中居さんのマンションを訪れたと考えられています。しかし、そこで二人きりになり、第三者委員会が「性暴力」と認定する出来事が起きたとされています。

この一連の誘い方について、第三者委員会の報告書では「意図的に二人きりの状況を作り出した可能性がある」と指摘されています。特に「メンバーを呼ぶ」と言いながら実際には呼んでいなかった点や、「雨」を理由に他の参加者が来られなくなったと伝えた点などが問題視されています。

この「メンバー呼ぶ」という言葉が、渡邊さんに安心感を与え、マンションを訪れる決断をさせた重要な要因となったと考えられています。結果として、この誘い方が「業務の延長線上における性暴力」の発端となったと第三者委員会は認定しています。

第三者委員会が認定した「性暴力」とは

2025年3月31日、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会は、中居正広さんと渡邊渚さん（報告書では「被害女性A」と表記）の間で起きた出来事について調査報告書を公表しました。この報告書は全394ページに及び、竹内朗弁護士を委員長とする3名の弁護士によって作成されました。

報告書では、2023年6月2日に中居さんのマンションで渡邊さんが「性暴力による被害を受けた」と明確に認定しています。特に重要なのは、この「性暴力」が単なる「男女のプライベートな関係」ではなく、「業務の延長線上」で行われたものだと断じている点です。

第三者委員会が「性暴力」という言葉を使用する際、世界保健機関（WHO）の定義に基づいていることを明記しています。WHOによれば、「性暴力（Sexual Violence）」とは「強制力を用いたあらゆる性的な行為、性的な行為を求める試み、望まない性的な発言や誘い」などを指します。ここでいう「強制力」には物理的な力だけでなく、心理的な威圧や権力関係の利用も含まれるとされています。

報告書では、中居さんと渡邊さんの間には明らかな権力関係があり、中居さんが芸能界の大物タレントとしての立場を利用して心理的な威圧を行使した可能性が指摘されています。渡邊さんは当時26歳の若手アナウンサーであり、中居さんは50歳のベテランタレントでした。この年齢差や立場の違いが、渡邊さんが明確に拒否の意思表示をすることを困難にした要因と考えられています。

また、第三者委員会は渡邊さんの証言として「断ったら仕事に影響が出ると思い、逃げられなかった」という点を重視しています。これが「業務の延長線上における性暴力」と認定された根拠となっています。

しかし、2024年5月12日、中居さん側の弁護士団が第三者委員会の報告書に対して正式に反論を行いました。長沢美智子氏ら5人の弁護士からなる代理人団は「性暴力の実態は確認されなかった」と主張し、報告書が「中立性、公平性を欠いている」と批判しています。

特に「性暴力」という言葉の使用について「普通の日本人にとっては肉体的強制力を行使した性行為として、凶暴な犯罪をイメージさせる言葉」であり、「WHOの広義な定義を何らの配慮もしないまま漫然と使用した」と指摘しています。中居さん側は「当職らが中居氏から詳細な事実聴取を行い、関連資料を精査した結果、本件には、『性暴力』という日本語から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されませんでした」と主張しています。

さらに、中居さん側は第三者委員会に対して「関連する証拠等の開示請求、問題の指摘及び釈明の要求を行う」と行動することも明記しています。具体的には、(1)作成に用いたヒアリング記録と証拠、(2)性暴力があったと認定した証拠、(3)証拠が開示できないならその理由、の3点を明らかにするよう要求し、期日を2024年5月26日までとしています。

これに対して、竹内朗弁護士の法律事務所は「お答えできかねます」と回答しており、元大阪地検検事の亀井正貴弁護士は「第三者委員会はフジテレビの問題を調査するために、フジとの契約で組織されたもの」と指摘しています。

このように、「性暴力」の認定をめぐって中居さん側と第三者委員会の間で見解の相違があり、今後も議論が続く可能性があります。

渡邊渚が語った「心が殺された」体験

渡邊渚さんは2025年1月29日に発売されたフォトエッセイ『透明を満たす』の中で、2023年6月2日の出来事について「心が殺された日」と表現しています。このエッセイは5万字を超える書き下ろしと80ページにわたるグラビアで構成されており、渡邊さんの心の内を知る貴重な資料となっています。

エッセイの中で渡邊さんは、具体的な相手の名前や詳細な状況は明かしていませんが、「2023年6月のある雨の日、私の心は殺された」と記し、その後の描写で「あの瞬間、恐怖で身体が動かなくなって、『助けて』が届かない絶望感と大好きな人たちの顔が頭に浮かんだ。どんどん自分の身体と心が乖離していって、幽体離脱のような感じだった。真っ暗で冷たい井戸に落とされたように、どれだけもがいても救われることはなくて、意識はあるのに死んでいく。何が起こっているのか、よくわからなかった」と当時の心境を赤裸々に綴っています。

また、2024年3月22日の独占インタビューでは「’23年6月のあの夜、恐怖で身体が動かなくなり、『助けて』が届かない絶望を知りました。身体と心が乖離し、何が起きているのかもよくわからなかった。生命の危機すら感じる出来事でした」とより直接的に語っています。

この体験の後、渡邊さんは食事が喉を通らなくなり、2023年7月12日には栄養失調のため消化器内科に2週間入院しました。その後も体調が回復せず、自殺未遂をし、精神科に転院してPTSDと診断されました。結局、2ヶ月ほど入院することになったとされています。

2024年10月1日には自身のSNSでPTSDを患っていたことを公表し、「PTSDとは、生命を脅かされるような出来事によって引き起こされる精神疾患です。フラッシュバックや回避・解離、過覚醒、パニック発作など、様々な症状がありました」と説明し、「この1年4ヶ月、生きているのが辛くて、身も心もボロボロでした」「死んだ方が楽だった」「なぜ生きなければいけないのか」をずっと考えていたと苦しみを吐露しています。

2024年4月に28歳の誕生日を迎えた際には、インスタグラムで「いまだにフラッシュバックしたり、目に見えない恐怖に苛まれたり、心がザワザワする日もたくさんあります」と現在も続く苦しみを吐露しました。

2024年5月3日には自身のインスタグラムを更新し、「一年前に測定したトラウマによるストレスの度合いより、今のトラウマによる二次被害のストレスの方が数値が大きい」という診断結果を報告しています。これは臨床心理士のいるカウンセリングルームでストレスを数値化する評価を受けたもので、元々のトラウマよりも、その後に受けた誹謗中傷などの二次被害によるストレスの方が大きくなっているという深刻な状況を示しています。

渡邊さんはPTSDの治療として「持続エクスポージャー（PE）」という専門的治療法を受けていたことも明かしています。これはPTSDに対して「もっとも効果が高い」と言われている療法で、認知行動療法の一種です。安全な環境でトラウマへの記憶を思い出させ、トラウマに慣れることで、トラウマの恐怖が現実的には恐れるほどのものではないことを学習する治療法とされています。

このように、渡邊さんは「心が殺された」体験について、直接的な詳細は明かしていないものの、その後の深刻な精神的・身体的影響を通じて、出来事の重大さを伝えています。彼女の言葉からは、単なる不快な経験ではなく、生命の危機を感じるほどの深刻なトラウマを負った出来事であったことがうかがえます。

PTSDの診断と「生命の危機」を感じた状況

渡邊渚さんは2023年6月2日の出来事の後、深刻な精神的・身体的症状に苦しむことになりました。彼女は自身のエッセイ『透明を満たす』や各種インタビューで、その苦しみについて詳しく語っています。

事件から約1ヶ月後の2023年7月12日、渡邊さんは食事が喉を通らなくなり、栄養失調のため消化器内科に2週間入院しました。その後も体調が回復せず、自殺未遂をし、精神科に転院してPTSDと診断されました。PTSDとは「心的外傷後ストレス障害」のことで、生命を脅かすような出来事や深刻な心理的外傷を経験した後に発症する精神疾患です。

渡邊さんは2024年3月22日の独占インタビューで「’23年6月のあの夜、恐怖で身体が動かなくなり、『助けて』が届かない絶望を知りました。身体と心が乖離し、何が起きているのかもよくわからなかった。生命の危機すら感じる出来事でした」と明確に語っています。この「生命の危機」という表現から、彼女が経験した出来事がいかに深刻なものであったかが伝わってきます。

PTSDの診断には4つの条件があるとされており、渡邊さんの場合は「心が殺された」という体験がトラウマとなり、その後食事ができなくなり、栄養失調で入院し、さらに自殺未遂まで至るという深刻な状態になりました。

彼女は2024年10月1日に自身のSNSでPTSDを患っていたことを公表し、「PTSDとは、生命を脅かされるような出来事によって引き起こされる精神疾患です。フラッシュバックや回避・解離、過覚醒、パニック発作など、様々な症状がありました」と説明し、「この1年4ヶ月、生きているのが辛くて、身も心もボロボロでした」「死んだ方が楽だった」「なぜ生きなければいけないのか」をずっと考えていたと苦しみを吐露しています。

PTSDの症状として、渡邊さんは特定の食べ物を見るだけでもフラッシュバックを起こすようになりました。「スーパーに入っても、野菜、肉、魚の売り場には行けませんでした。だから、フルーツだけを食べるしかない。入院直前はブドウ10粒を1日で食べきるのが精いっぱい。それで朝から晩まで働いていました」と語っています。

この状況は彼女の体重にも影響し、「昨年から9キロ痩せてしまった」と明かしています。身長165cmの渡邊さんは、「体重が42キロを切ると耳閉塞感で耳が聞こえづらくなった」「フラフラで歩けなくなった」と語っており、当時は42kg以下まで痩せてしまったと考えられます。

渡邊さんはPTSDの治療として「持続エクスポージャー（PE）」という専門的治療法を受けていたことも明かしています。これはPTSDに対して「もっとも効果が高い」と言われている療法で、安全な環境でトラウマへの記憶を思い出させ、トラウマに慣れることで、トラウマの恐怖が現実的には恐れるほどのものではないことを学習する治療法です。

しかし、2024年5月3日には自身のインスタグラムで「一年前に測定したトラウマによるストレスの度合いより、今のトラウマによる二次被害のストレスの方が数値が大きい」という診断結果を報告しています。これは臨床心理士のいるカウンセリングルームでストレスを数値化する評価を受けたもので、元々のトラウマよりも、その後に受けた誹謗中傷などの二次被害によるストレスの方が大きくなっているという深刻な状況を示しています。

このように、渡邊さんは2023年6月2日の出来事によって深刻なPTSDを発症し、「生命の危機」を感じるほどの状況に追い込まれました。その後の治療や回復の過程でも様々な困難に直面し、現在も二次被害によるストレスと闘いながら生活しています。

「野菜」というキーワードの意味と影響

中居正広さんと渡邊渚さんの間で起きた出来事に関連して、「野菜」というキーワードが特異的に注目されています。この「野菜」というキーワードには複数の解釈があり、事件の真相を探る上で重要な手がかりとなっています。

まず、事件当日の2023年6月2日、中居さんは渡邊さんに「野菜中心の店を探す」と伝えていました。しかし実際には店を探さず、自宅マンションに誘導したとされています。この「野菜」という言葉が、後に渡邊さんのトラウマの一部となったと報じられています。

渡邊さんは自身のインタビューで「PTSDになってからは、特定の食べ物とかを見るとそのトラウマを思い出していました。その日に食べた物とリンクし、パニックにもなっていました」と語っています。さらに「スーパーに入っても、野菜、肉、魚の売り場には行けませんでした。だから、フルーツだけを食べるしかない」とも述べており、特に「野菜」に対して強い反応を示していることがうかがえます。

この「野菜」というキーワードについて、ネット上では大きく2つの解釈が広がっています。

1つ目の解釈は、実際に野菜が何らかの形で事件に関わっていたというものです。一部では「野菜スティックプレイ」という言葉が拡散され、中居さんが渡邊さんに対して野菜を使った非人道的な行為を強要したのではないかという憶測が広がりました。渡邊さんがPTSD発症後、特定の食べ物を受け付けられなくなり、スーパーの野菜売り場にさえ行けなくなったという報告は、この解釈を支持する材料となっています。

しかし、PTSDの症状として、トラウマとなった出来事の場にあった物を見るだけでフラッシュバックを起こすことは一般的です。そのため、野菜が直接的に使用されたのか、単にその場にあっただけなのかは明らかになっていません。

2つ目の解釈は、「野菜」という言葉が「薬物」の隠語として使われていたというものです。実際に大麻などの薬物は「野菜」という隠語で呼ばれることがあるとされています。中居さんがこの日薬物を使用していたという噂も一部で広がっており、守秘義務がある中で関係者が「野菜」という隠語を使って真相を仄めかそうとしているという見方もあります。

渡邊さんのPTSDの症状として、特に5月から6月にかけてパニック発作がひどかったことも報告されています。この時期は春から初夏にかけての季節で、春キャベツやアスパラガス、スナップエンドウなどの春野菜や、タケノコ、ワラビなどの山菜が旬を迎える時期です。これらの食材が何らかの形で事件に関連している可能性も指摘されています。

いずれにせよ、「野菜」というキーワードが渡邊さんのトラウマと深く結びついていることは間違いないようです。彼女は野菜を見ると動悸が起きるほどのトラウマを抱えており、これが彼女の栄養状態や健康にも大きな影響を及ぼしました。

ただし、これらの解釈はあくまでも推測の域を出ず、真相は守秘義務などの理由から明らかにされていません。「野菜」というキーワードの真の意味や、事件との関連性については、今後も様々な憶測が飛び交うことが予想されます。

重要なのは、渡邊さんがこのトラウマから回復し、健康な生活を取り戻すことであり、不確かな情報や憶測によって彼女に二次被害が及ばないよう配慮することが必要です。

渡邊渚と中居正広の問題から見える真相

中居さんが渡邊さんを家に呼ぶまでのやりとりに仕組まれた感じがあることがわかる
渡邊さんが体と心にどれだけ大きなダメージを受けたのかが伝わる
中居さん側と報告した人たちの意見が大きく違っていることがわかる
フジテレビ内で女性アナウンサーの扱われ方に問題があったことが見えてくる

中居側弁護団の「性暴力はなかった」反論

2024年5月12日、中居正広さんの代理人弁護士団が、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会の調査報告書に対して正式に反論を行いました。長沢美智子氏ら5人の弁護士からなる代理人団は「性暴力の実態は確認されなかった」と主張し、報告書が「中立性、公平性を欠いている」と批判しています。

この反論は、3月31日に公表された第三者委員会の報告書から約1ヶ月半後に行われたものです。第三者委員会の報告書では、中居さんによる「性暴力」「重大な人権侵害」があったと認定されていました。

中居さん側の弁護団は、特に「性暴力」という言葉の使用について強く反発しています。彼らは「『性暴力』という日本語から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されなかった」と主張し、「普通の日本人にとっては肉体的強制力を行使した性行為として、凶暴な犯罪をイメージさせる言葉」であり、「WHOの広義な定義を何らの配慮もしないまま漫然と使用した」と指摘しています。

エンターテインメント法務の専門家である河西邦剛弁護士は、この「性暴力」という言葉の定義について「第三者委員会はWHOの基準に則っていて、中居氏側は強制性・暴力性はないということを一貫して主張しています。どちらの主張を採用するかは実際の裁判になった場合には価値判断にもなってくるところがあります」と解説しています。

また、中居さん側の弁護団は、第三者委員会に対して「関連する証拠等の開示請求、問題の指摘及び釈明の要求を行う」と行動することも明記しています。具体的には、(1)作成に用いたヒアリング記録と証拠、(2)性暴力があったと認定した証拠、(3)証拠が開示できないならその理由、の3点を明らかにするよう要求し、期日を2024年5月26日までとしています。

さらに、中居さん側は「守秘義務にとらわれず約6時間にわたり誠実に回答した中居氏の発言がほとんど反映されていない。その反映しない根拠も理由も示されていない」と主張しています。日弁連の「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」には事実認定に際して、"その影響にも十分配慮する"となっています。中居さん側は、日弁連のガイドラインの指針を満たしていないと反論し、フジ第三者委の報告が中居さんに多大な影響をもたらしたと主張しています。

この反論に対して、第三者委員会の委員長は弁護士事務所を通じて「取材はお受けしていませんので、お答えできかねます」と回答しています。また、元大阪地検検事の亀井正貴弁護士は「第三者委員会はフジテレビの問題を調査するために、フジとの契約で組織されたもの」と指摘しています。

河西弁護士によれば、中居さん側の狙いは「訴訟」ではなく「名誉回復」である可能性が高いとのことです。「中居氏側の反論は何のためだったのか、という点がありますよね。第三者委も今のところ回答しない、対応しないと言っている。そこで考えられるのは、今回反論したのは、『性暴力』認定に対し異議を出すことによって、中居氏自身は第三者委が認定するような性暴力があったということを受け入れているわけではない、というアピール、主張を世の中に伝えようとしているのではないかと思います」と分析しています。

この反論は、フジテレビ系のニュース番組「FNN Live News α」でも取り上げられました。番組は中居さん側の主張として「性暴力の実態は確認されなかった」と伝え、また調査報告書では、中居さんが守秘義務解除に応じなかったとされているが、中居さん側の代理人弁護士側の主張として「当初、中居氏が守秘義務解除を提案していた」などと反論していると伝えました。

性暴力問題に長年取り組んできた角田由紀子弁護士は、第三者委員会の報告書について「第三者委は、短期間でいい仕事をした。社員約1200人からの聞き取りのほか、フジ役職員のスマートフォンのやり取りを復元するなど、捜査機関ではない限界もあるが、最新技術を駆使し説得力がある」と評価し、「今回の被害を『業務の延長線上』における性暴力」と認めたのは、私からすると当たり前だが、社会がこの調査結果を承認するところまで成熟したことが大きい」と述べています。

守秘義務を巡る両者の主張の食い違い

中居正広さんと渡邊渚さんの間で起きた出来事に関して、「守秘義務」をめぐる両者の主張に大きな食い違いが生じています。この問題は2024年5月12日に中居さん側の弁護士団が公表した反論文書で改めて浮き彫りになりました。

第三者委員会の報告書では、中居さんと渡邊さんの間で示談が成立し、何があったかを秘匿する守秘義務が双方納得したうえで結ばれたとされています。調査の過程で、第三者委員会は双方に守秘義務の解除を求めました。報告書によれば、渡邊さん側は「解除に応じる」と返答したのに対し、中居さん側は「解除に応じない」と返答したとされています。このため、第三者委員会は「双方の間でなにがあったかは調べることはできません」としていました。

しかし、中居さん側はこの点に強く反論しています。2024年5月12日に公表された反論文書によると、「中居氏は当初、守秘義務解除を提案していましたが、第三者委員会から『2人の密室で何が行われたかが直接の調査対象ではない』と回答があった」と主張しています。さらに、報告書では守秘義務解除に応じなかった姿勢が性暴力を認定した根拠のひとつとも指摘されており、この点についても中居さん側は不満を表明しています。

デイリー新潮の分析によれば、中居さん側の文書は「中居氏が守秘義務解除に応じなかった」という第三者委の報告書を「否定」はしていないとされています。「中居氏が守秘義務解除に応じなかった」ことを前提に、「なぜ解除しなかったのか」という「経緯」を説明しているだけだという解釈です。

同メディアは中居さん側の文章をこう読み解いています。「中居氏は最初は『守秘義務を解除してもいい』と提案した。だが第三者委から『直接の調査対象は密室での出来事そのものではない』と言われて、解除する気がなくなった。だから結局、守秘義務は解除しなかった」

エンターテインメント法務の専門家である河西邦剛弁護士は、この守秘義務解除の問題について「『性加害』を認定した根拠のひとつが今、揺らぎ始めているということになっています。なぜ、中居氏が守秘義務解除について第三者委に提案したことを書かなかったのか。ここについては、書いたとしても女性のプライバシーが侵害されることにはならないわけで、記載をしなかったことについての合理的な説明というのがないと、今回の第三者委の報告書の内容そのものについても疑問を持つ人が出てくる可能性があります。中居氏側の事情について記載しなかったのかについては説明が求められるかとは思います」と指摘しています。

また、中居さん側は3月9日に約6時間にわたって第三者委員会のヒアリングに応じたものの、報告書にはその発言要旨がほとんど反映されていないと主張しています。「守秘義務にとらわれず、約6時間にわたり誠実に第三者委員会のヒアリングに応じましたが、本調査報告書には当該発言要旨がほとんど反映されていません」という指摘です。

この守秘義務をめぐる主張の食い違いは、事件の真相解明を困難にしている要因のひとつと言えるでしょう。両者の主張が真っ向から対立しており、第三者委員会も現時点では中居さん側の反論に対して明確な回答を示していません。

今後、中居さん側が5月26日までに求めている証拠の開示請求や釈明要求に対して、第三者委員会がどのような対応を取るかが注目されています。ただし、河西弁護士によれば、中居さん側が関連資料の開示請求を求めたとしても、第三者委員会に開示義務はないとのことです。

この守秘義務をめぐる問題は、単に両者の言い分の食い違いにとどまらず、第三者委員会の調査報告書の信頼性や、性暴力認定の根拠にも関わる重要な問題となっています。

9000万円の示談金報道の真偽

2025年1月7日、中居正広さん（52歳）が「深刻な女性トラブル」で9000万円の示談金を支払ったという報道が世間を騒がせました。この報道は2024年12月19日発売の『女性セブン』が最初に報じたもので、中居さんが女性との間で起きた問題を解決するために代理人同士の話し合いが持たれ、「解決金9000万円」を払うことで示談が成立したと伝えています。

この報道を受けて、中居さんは2025年1月9日に自身のコメントを発表しました。コメントでは示談が成立したことを認めつつも、「解決に至っては、相手さまのご提案に対して真摯に向き合い、対応してきたつもりです」と述べています。また「なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられるようになりました」という一文も含まれていました。

この一文について、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は「『今後』ではなく『その後』という表現が適切だったのではないか」と指摘し、「完全にミス」と述べています。この表現が芸能活動の継続宣言と解釈され、議論を呼んだのです。

示談金の金額については、複数の弁護士が驚きの声を上げています。元明石市長で弁護士の泉房穂氏は「示談金の金額が大きすぎる」と驚きを示し、「弁護士がもう少し丁寧にアドバイスすべきだったのでは」と、中居さんの代理人弁護士の対応に疑問を呈しました。

一方で「日本一稼ぐ弁護士」として知られる福永活也弁護士は、「中居氏のビジネス判断の一環だった可能性がある」と擁護しています。法的責任を果たしても社会的な制裁が過剰である場合、示談や謝罪が無意味になると懸念を示しました。

9000万円という金額の内訳については、ある弁護士は「示談金は被害女性が退職時にもらっていた年収の10年分プラス慰謝料だと言われています」と説明しています。被害女性は「今でも許せない」と話していて、かなりの精神的ダメージを受けるほどだったこと、さらに女性は一時、警察に訴えるつもりだったことから、中居さんはなんとか思いととどまってもらおうと、民法の不法行為の慰謝料の相場をはるかに超える金額で精一杯の誠意を示したのではないかと分析しています。

しかし、2025年3月31日に公表されたフジテレビの第三者委員会による調査報告書では、9000万円の示談金についての記載は見当たらないとの指摘もあります。報告書に記載されているのは、中居さんが渡邊さんの入院を知り、フジテレビ社員のB氏に「本事案を知らない設定で女性に100万円を届けてほしい」と依頼した「見舞金100万円」についてのみです。

このギャップについて、芸能リポーターは「これを『週刊文春』が後追いしたことで、女性との接点となった中居宅でのBBQ、フジ編成部長による"上納"手口など、さまざまなトラブルの詳細が明かされました。記事内では一貫して"9000万円"が記されたことで、SNS上では"9000万円ももらっておいて"などと、X子さんが"中居を引退に追い込んだ"と逆恨みするファンも」と指摘しています。

結局のところ、9000万円の示談金が実際に支払われたのかどうか、その真偽は現時点でも明確には確認されていません。しかし、この報道が中居さんの引退や、フジテレビの組織的問題の発覚につながる大きなきっかけとなったことは間違いありません。

フジテレビ内の「女子アナ上納システム」とは

「女子アナ上納システム」とは、フジテレビ内に存在すると指摘される慣行で、特に一部の幹部や有力タレントに対して女性アナウンサーが接待的な役割を担わされるケースがあったとされるものです。この問題は、中居正広さんと渡邊渚さんの間で起きた出来事をきっかけに大きく取り上げられるようになりました。

2025年1月17日の報道によれば、中居正広さんの「9000万円女性トラブル」は、フジテレビの幹部社員が女子アナを中居さんに斡旋したとされる週刊文春の続報を受けて同局に猛批判の声が上がっています。週刊文春は「私もフジテレビ編成幹部によって"献上"された」との見出しで、新たな被害者の告白を報じました。

業界事情に詳しい広告プロデューサーは「この業界関係者なら誰もが知っていたと思いますよ。『上納』と言ったかどうかは分かりませんが、露骨な接待を少なからず見聞きしてきました。それを受ける側も共犯と言いますか、利害関係にあったりするから口外しなかっただけ。局アナの早期退社が多いのは、フリーになって稼げるうちに稼ごうというだけでなく、自分たちをホステス扱いして人身御供のように使う局に嫌気が差してというところも大きいのではないでしょうか」と語っています。

2025年4月18日の報道では、制作会社のスタッフや放送作家の間でも「フジテレビの女性アナウンサーが接待に呼ばれることが常態化していた」という声が上がっているとされています。この背景には中居正広さんなどの大物芸能人やアスリートなどとつながりを持ちたいテレビ局側の思惑もあったとされ、局内では40年近くも前からそうした"文化"が定着していた可能性があるということです。第三者委員会は、「容姿や性別を理由に呼ばれる会合がハラスメントの温床となっていた」と指摘しています。

Wikipediaによれば、一連の週刊誌・スポーツ紙報道では、フジテレビの編成幹部B氏が、中居正広をはじめ大物タレントに取り入ることを目的に、女性アナウンサーを"献上品"のように扱ったと疑われても仕方がない「女子アナ上納接待」を常態化させていたなどの疑惑が報じられたとされています。

元フジテレビアナウンサーの中野美奈子さん（45歳）に対する取材では、フジテレビが2025年1月27日に開いた"やり直し会見"で、引責辞任を発表した港浩一前社長（72歳）が「（女性社員を）接待要員と考えたことはない」と断言し、「会社の風土としてそういう色がついているとは思っていない」と強調したことが報じられています。

しかし、あるメディアが「フジテレビにおける『女子アナ上納システム』のメリット、デメリット」という分析を行っており、そこでは「可能性」として以下のようなメリットが挙げられています：

業界関係者との円滑な関係構築：タレントやスポンサーとの接触を通じて、良好な関係を築くことで、番組制作やビジネス面での協力が期待される。
女性アナウンサーの露出増加：特定のタレントやスポンサーと接点を持つことで、アナウンサー自身の知名度が上がり、キャリアにプラスになると認識される場合がある。

一方で、デメリットとしては以下のような点が挙げられています：

優秀な人材の流出：不当な扱いに耐えかねたアナウンサーが退職し、他の局や業界へ転職することで、フジテレビの人材流出が加速する。
視聴者からの批判による視聴率低下：こうした報道に対する視聴者の反発により、番組の視聴率が低下し、収益にも直接的な悪影響が及ぶ。
内部告発によるさらなるスキャンダル拡大：女性アナウンサーや内部の関係者が告発に踏み切った場合、新たな問題が次々と明るみに出るリスクがある。
長期的な信頼回復の困難：一度失った社会的な信頼を回復するには、非常に多くの時間とリソースを要する。
局内の性別による不平等の助長：女性アナウンサーがこのような扱いを受けることで、性別による不平等が組織内で制度化され、ジェンダーギャップが広がる。

この「女子アナ上納システム」が実際に存在していたかどうかについては、第三者委員会の報告書でも明確な結論は出ていませんが、少なくとも「容姿や性別を理由に呼ばれる会合がハラスメントの温床となっていた」という指摘がなされています。今後、フジテレビがこの問題にどのように対応していくのか、引き続き注目されています。

渡邊渚のエッセイ『透明を満たす』が語ること

2025年1月29日に発売された渡邊渚さんの初のフォトエッセイ『透明を満たす』（講談社）は、発売直後からAmazonのカテゴリで1位を獲得するなど大きな反響を呼んでいます。このエッセイは5万字を超える書き下ろしの長編エッセイと、80ページにわたるグラビア写真で構成されており、渡邊さんの心の内を知る貴重な資料となっています。

渡邊さん自身は「このフォトエッセイは、渡邊渚を知っている人はもちろん、生きづらさを感じている人や病と闘っている人、それを支える周囲の人、同世代の将来に悩む女性など、様々な人たちに届いて欲しい」と語っています。帯には「病や逆境があったって、私は人生を諦めない」という力強いメッセージも記されています。

エッセイの中で渡邊さんは「2023年6月のある雨の日、私の心は殺された」と記し、その後の描写で「あの瞬間、恐怖で身体が動かなくなって、『助けて』が届かない絶望感と大好きな人たちの顔が頭に浮かんだ。どんどん自分の身体と心が乖離していって、幽体離脱のような感じだった。真っ暗で冷たい井戸に落とされたように、どれだけもがいても救われることはなくて、意識はあるのに死んでいく。何が起こっているのか、よくわからなかった」と当時の心境を赤裸々に綴っています。

注目すべきは、この本の中で渡邊さんは具体的な相手の名前や詳細な状況は明かしていないという点です。「何をされたか」という核心部分には一切言及していません。これについて、ある読者は「それでも書かないのはなぜなのか。それはたぶん、書きたくないから書かないという、ただそれだけなんだと思う。たとえ周り全員に思われていることであっても、自分が書かない限りはそれは真実にならない、自分がどう思われるかは自分で決める、という信念があるのだろう」と分析しています。

エッセイでは、出来事の後の渡邊さんの苦しみが詳細に描かれています。PTSDを発症し、食事が喉を通らなくなり、栄養失調で入院したこと。体重が42キロを切り、耳閉塞感で耳が聞こえづらくなったこと。フラッシュバックや悪夢に苦しんだこと。さらには「死んだ方が楽だった」「なぜ生きなければいけないのか」と考えるほどの精神的苦痛を経験したことなどが綴られています。

また、治療費で減っていくお金、妊娠できなくなるかもという不安、仕事を辞めたら追い込んだ人たちに負けるという葛藤、SNSの攻撃など、PTSDを抱えながら生きていく上での現実的な問題についても触れられています。

フォトパートについては、事前の噂では「男性向けのグラビア」との話もありましたが、実際には肌の露出は比較的少なく、長袖・ロングパンツの写真も多く含まれています。エッセイの内容とリンクするように、スタイリングやロケーションが工夫されており、例えば読書をしている写真では、渡邊さんが幼い頃から家で母親に「古典・名文の音読」をするようにしつけられていたことを反映して、早逝の女性詩人・金子みすゞの詩集を手に持っているなどの仕掛けがあります。

2024年2月1日に都内で行われた発売記念イベントでは、少し緊張した表情で登場した渡邊さんが、「よくここまで頑張った!!」と自身を称える言葉を口にする場面もありました。この言葉からは、エッセイの執筆が彼女にとって大きな挑戦であり、同時に回復の過程でもあったことがうかがえます。

読者からの反応も多く、「彼女が生き抜いた証が、まるで魂の叫びのように感じられる」「被害の内容のひどさに戦慄し、あまりに凄絶な記録に胸が締め付けられた」といった感想が寄せられています。特に同様の苦しみを経験している人々からの共感の声が多く見られます。

一方で、「PTSDや性加害という衝撃的な体験を公表しているのに、なぜグラビアのような露出度の高い写真が掲載されているのか」「生命を脅かされるような出来事や、性加害当日の生々しい心境、後遺症の記述があるにもかかわらず、核心部分がぼかされ、詳細が語られていない」といった批判的な意見も存在します。

このように、渡邊渚さんのフォトエッセイ『透明を満たす』は、PTSDという深刻な精神疾患と闘いながらも、少しずつ回復していく過程を描いた勇気ある記録であり、同様の苦しみを抱える人々に希望を与える一冊となっています。

SNS上の誹謗中傷と二次被害の深刻さ

2024年5月3日、元フジテレビアナウンサーで現在フリーとして活動している渡邊渚さん（28歳）は自身のインスタグラムを更新し、現在受けている二次被害の深刻さについて明かしました。この投稿は、PTSDの治療を続けながらも新たな困難に直面している渡邊さんの現状を浮き彫りにするものでした。

渡邊さんは「先週PE(持続エクスポージャー)のフォローアップで、症状評価尺度のチェックをしました」と報告しています。これは臨床心理士のいるカウンセリングルームでストレスを数値化する評価を受けたもので、その結果について「一年前に測定したトラウマによるストレスの度合いより、今のトラウマによる二次被害のストレスの方が数値が大きいという結果に」と明かしました。

この結果に渡邊さん自身も驚いたようで、「これまで『トラウマの方がよっぽど辛かったから今は何があっても全然平気！』と思っていたけど、本当はそうじゃなかったのかな、痛みを感じないようにしてきただけで心はちゃんと傷ついていたんだな、と自分の弱さと脆さを認識しました」と心境を吐露しています。

特に衝撃的だったのは、渡邊さんが「毎日大量の誹謗中傷コメントや殺害予告が送られてくるのですが(私宛だけでなく、家族や仕事先にも)」と明かしたことです。そして「日常生活の妨げになるので、お控えいただければ幸いです」と丁寧に呼びかけています。

二次被害とは、性被害や事件などの被害者が、その体験を周囲に相談・告白した際、さらに誹謗中傷や無理解、意図しない情報拡散といった「二重の被害」に遭うことを指します。渡邊さんの場合、PTSDという一次被害に加えて、それを公表したことで生じた誹謗中傷などの二次被害に苦しんでいるのです。

渡邊さんは「毎日身体がズーンと重くて、毎晩悪夢でうなされる」と打ち明け、「この２年間で何度かあった症状だから、それなりに付き合っていく方法はわかっているのに、今は結構ギリギリな状態です」と正直に告白しています。この言葉からは、彼女が現在も深刻な精神的苦痛に直面していることがうかがえます。

この投稿に対してネット上では、「誹謗中傷で苦しんでるなら、SNSやめればいいんじゃないですか？」「コメント欄を閉じればいいのでは」など、疑問の声も上がっています。

これに関して芸能ジャーナリストは「渡邊さんは2023年に体調不良を理由にアナウンサー業を休養し、2024年に退社した後、PTSDと診断されたことを公表しましたが、現在はアナウンサー時代以上に多くの媒体やジャンルで活躍しています」と指摘しています。実際に渡邊さんは2024年1月にフォトエッセイ『透明を満たす』を発売し、3月からはビジネス系YouTube番組のMCに就任。6月には水着やランジェリーカットも収めた初写真集の発売も控えています。さらに千葉テレビのバラエティ番組の新MCにも抜擢されるなど、多忙な日々を送っています。

このような活動の広がりと、SNSでの誹謗中傷に苦しむという状況の間に矛盾を感じる人もいるようです。「本当に心身を守るつもりがあるのか？」「どうして彼女はコメント欄を閉じないのか」という疑問の声もあります。

一方で、渡邊さんのSNS上での誹謗中傷に対して「中居さん側が5月12日に第三者委員会の報告書に対して反論を始めたことで、被害者女性とされる渡邊さんへの誹謗中傷が再び激化している」という指摘もあります。中居さんの代理人弁護士が「性暴力の実態は確認されなかった」と主張したことを受け、中居さんのファンからは渡邊さんに対して「策士ですねぇさすがです」「身から出た錆自業自得因果応報」「都合よく病気を出さないでください」などの誹謗中傷が寄せられる事態となっています。

また、渡邊さんに対しては「怪しい」「胡散臭い」という批判も多く見られます。その理由としては、PTSDを公表しながらもグラビアやフォトエッセイを発売するという行動の矛盾、中居正広さんの女性トラブル報道のわずか5日後に『週刊プレイボーイ』へのグラビアが掲載されるなど「タイミングが良すぎる」ことから「売名行為ではないか」という批判、さらには「復讐劇」「仮病の疑い」「承認欲求が強い」「かまってちゃん」などの心ない声も上がっています。

これに対して精神科医の内田舞さんは「PTSDだった人がグラビアなんて」という批判は的外れであり、PTSDの治療にとって「あなたは尊重されるべき人」「あなたの安全は今この場で守られている」と知ってもらうことが最も重要だと指摘しています。渡邊さんの活動再開は、むしろ回復の過程として肯定的に捉えるべきものだという見方もあります。

全国紙記者は「中居さんの潔白を信じ、応援することは結構ですが、被害女性への対応はいかがなものかと。中居さんのためにもファンの方々には節度を持った行動を心がけていただきたい」と訴えています。

このケースは、芸能人や有名人に対するSNS上での誹謗中傷問題の深刻さを浮き彫りにしています。特に被害者とされる側への二次加害が、元のトラウマよりも大きなストレスを与えているという事実は、ネット社会における重大な問題点を示しています。ユーザー一人ひとりが、自分の発言の影響力と責任を自覚し、特に事実関係が完全には明らかになっていない事案について、安易に断定的な発言や批判を行わないよう心がけることが求められています。